Chagallの自由な感性、爆発!
昨日は午前中、ひと仕事をして、
慌てて上野の芸大美術館へ。
2年ぶりに、お会いする方を10分ほどお待たせしてしまって、恐縮。
中では各々が楽しむ、ということで別行動。
そう、展覧会はそういう方がいい。
後半のシャガールがデザインした、
NYメトロポリタンオペラの‘魔笛’のための習作のところで
一気に興奮状態に。
夜の丈王やパパゲーノの衣装
色彩はもちろんだけど、
金紙や布がコラージュされていて、
もう、ドキドキ!
シャガール70代後半の時の作品なのだけど
このときの
彼の自由な感性が爆発しました、っていうのがすごく伝わってくる
コラージュのための布を、せっせと集めているシャガールを想像して、にんまりしてしまった。
その次の部屋は、彼の晩年の大作たち。
色彩がすごい
同じ赤でも
パリの赤と
ロシアの赤がある。
思うに彼は常に2つのものとの間に立っていた人のように思う
ロシアの故郷とパリやアメリカといった西洋
ユダヤ的なるものと非ユダヤ的なるもの
前妻と後妻(こんな書き方で失礼!)
芸術家としての自分と一人の常識人としての自分
そういうのが、彼の絵にあるモチーフに現れている気がした。
私が一番気に入ったのは、
愛妻ヴェラが亡くなって、悲嘆の中書き直したという絵
「彼女を巡って」
深い青
葉の緑
ヴェラさんと思われる女性のワンピースとレース
さかさまになった画家本人の顔
この2部屋を何度もうろうろしてしまって、
再び同行者を待たせてしまった・・・
by nomadmurasaki | 2010-08-15 11:31 | お出かけ