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Chagallの自由な感性、爆発!

昨日は午前中、ひと仕事をして、
慌てて上野の芸大美術館へ。

2年ぶりに、お会いする方を10分ほどお待たせしてしまって、恐縮。

中では各々が楽しむ、ということで別行動。

そう、展覧会はそういう方がいい。

後半のシャガールがデザインした、
NYメトロポリタンオペラの‘魔笛’のための習作のところで
一気に興奮状態に。
Chagallの自由な感性、爆発!_e0188350_1135435.jpg

夜の丈王やパパゲーノの衣装
色彩はもちろんだけど、
金紙や布がコラージュされていて、
もう、ドキドキ!
シャガール70代後半の時の作品なのだけど
このときの
彼の自由な感性が爆発しました、っていうのがすごく伝わってくる

コラージュのための布を、せっせと集めているシャガールを想像して、にんまりしてしまった。

その次の部屋は、彼の晩年の大作たち。

色彩がすごい

同じ赤でも
パリの赤と
ロシアの赤がある。


思うに彼は常に2つのものとの間に立っていた人のように思う

ロシアの故郷とパリやアメリカといった西洋

ユダヤ的なるものと非ユダヤ的なるもの

前妻と後妻(こんな書き方で失礼!)

芸術家としての自分と一人の常識人としての自分

そういうのが、彼の絵にあるモチーフに現れている気がした。

私が一番気に入ったのは、
愛妻ヴェラが亡くなって、悲嘆の中書き直したという絵
「彼女を巡って」
Chagallの自由な感性、爆発!_e0188350_11362245.jpg

深い青
葉の緑
ヴェラさんと思われる女性のワンピースとレース

さかさまになった画家本人の顔

この2部屋を何度もうろうろしてしまって、
再び同行者を待たせてしまった・・・

by nomadmurasaki | 2010-08-15 11:31 | お出かけ