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15年目に思うこと

阪神大震災のことを悼みつつ
あれから15年
うちのクラスにいた神戸出身の女の子は
新学期が始まったその日、
札幌に戻ってこられなかった

2,3日遅れて登校した彼女
その彼女に、キリスト教精神らしく
「分かち合いましょう」と、教師は体験を語らせた

彼女は言葉に詰まった

私たちはみな、なぜこんな残酷なことをさせるんだろう、と
静かな怒りを覚えたのだった

今でも、それが正しいことだったのか否かは、よくわからない

1995年1月

私はちょうどクラスで孤立してしまって
でも、その頃にはその孤立もややおさまっていたけれど
私は自分の世界にこもり始めた気がする
村上春樹の『ねじ巻きとりクロニクル』に夢中になっていた時期

あのころを思い出す

そういえば村上春樹は神戸出身の作家で
震災後の神戸を歩いて思ったことをエッセイにして出している

震災後はそのトラウマが引き起こしたかのような事件もあった

生まれた場所が壊滅してしまった悲しみ

東京にそんなに古いものが残っていないのは、
震災やら空襲やらがあったから、と聞いたときに抱いた切なさ

15年たった今
その地域はもはや震災の後をとどめていないかのように思う
必死に頑張ってこられた方々
その人たちのつらい記憶が少しでも和らぐことを願う

そして、これまでに起こってきた世界各地での災害の被災者のことを思う

何かできないかしら、と思うのであれば
郵便局から、赤十字あてに少しでもいいから寄付をされるといいと思う

by nomadmurasaki | 2010-01-17 13:18 | イロイロな思ひ